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カースポット丸亀原田

温故知新3

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前回お伝えした、スバル中古車丸亀店で数十年使用されてきた

倉庫の撤去に伴い、沢山の荷物を運び出した中古車スタッフ。

あまりの荷物の量に疲労の色濃く、筋肉痛に悩む事務員さんも。

「この前久々に歩いたんで筋肉痛です。」

いやそれ引越し作業関係ないし!

 

そんな荷物を運び出す作業の中、過去の遺産が発掘されましたので

今回はそれらをご紹介いたします。 

 

 

 

 

こんなものがなぜ倉庫に運び込まれたのか。

レインコート、つまり雨合羽です。

発売された年代までは分かりませんが、

仲睦まじく歩く親子のイラストに時代を感じます。

現代では「にわか雨でも濡れずに安心!」

あたりになるであろう商品キャッチコピーが、

「旅行、レジャー等ふいに降るにわか雨イヤですネ」

という遠回りの表現になっているのは、

「察する」という文化が生きていた時代だったのかもしれません。

 

 

 

 

こちらはウェットティッシュです。

今の若い方はご存知ないと思いますが、

ウェットティッシュが普及しだしたのが1980年前後で、

当時は卓上に置くボトルタイプが主流でした。

このようなポケットタイプが普及しだすのはその後ですので、

このウェットティッシュはもしかすると

スバルに持ち込まれた当時は

まだ目新しいものだったのかもしれませんね。

 

 

 

 

しかしこのウェットティッシュ、タイヤに書かれたチョークの跡を

強力にふき取るようですが、タイヤに書かれたチョークって

もうアレしかないですよね。

限りなくアウトな感じがするこのウェットティッシュですが、

数十年の歳月を経て中身の水分は蒸発し、

無事ゴミ箱へと捨てられました。

 大らかな時代の名残です。

 

 

 

 

こちらはSUBARUのシールが貼り付けられているので

粗品として配られていたもののようです。

現代では携帯やスマホでダイレクトにメッセージをやり取りできる事から、

メッセージスタンドの必要性が失われています。

当時の文化を伝える貴重な過去の産物かもしれません。

 

 

 

 

中身はこのような感じです。

手前の台座部分には鉛筆立ての穴が用意される実用性の高い設計です。

現代のボールペンやシャープペンシルのデザインを考えると

この穴にペンを立てるのは無理そうなので、

この穴は鉛筆専用のようです。

胴体部分には小ぶりながら鏡が仕込まれています。

多彩な機能を持たせる事で実用性の向上を狙ったのかもしれませんが、

あまりにミラーが小さく実用性は無いです。

 

 

 

 

メモを挟むという部分から数々の会議を経て

カニのデザインに決まったのではないかと思います。

ルームアクセサリーとしての使用は高いセンスが求められそうです。

 

 

 

 

外国の冊子に見えるこちらはタイヤのカタログです。

年代が1995年〜1996年と書かれています。

今のトーヨータイヤとはかなりイメージの違ったタイヤカタログです。

 

 

 

 

タイヤは時代を経ても見た目の変化は少ない部品です。

タイヤパターンに多少違いを感じますが概ね今と同じですね。

当時からコンピューターで解析を行う開発手法が取られており、

演算を使って開発する歴史は長いようです。

 

 

 

 

タイヤカタログに載るタイヤサイズは最大で17インチ。

現在では純正でも19インチを採用する車種もあるので、

タイヤは年々大口径化が進んでいるようです。

 スポーツ走行も可能な高性能のタイヤのようですが、

記載されている価格はタイヤ1本の価格では高すぎるように思いますし、

タイヤ4本の価格では安すぎるように思います。

誰か当時のタイヤに詳しい人はいませんか?

 

 

 

 

タイヤカタログにはアルミホイールも掲載されています。

今から約20年前は「ドレスアップ」といって

自分の気に入ったデザインのアルミホイールを装着する、

という事が多かったため、アルミホイールが掲載されています。

ホイールデザインは当時流行のものですので

目を凝らして見てみよう!

 

 

 

 

お次はこちら、カセットテープです。

若い人には馴染みがありませんが、音楽を録音するメディアです。

カセットテープ以前はレコードでしたので、

「音楽を持ち歩く」を可能にして世の中を変えた製品です。

ソニーが「ウォークマン」という名称で発売した

持ち歩けるカセットテープの再生機が世界的にヒットしました。

ウォークマンは現在ソニーのメモリー型オーディオプレイヤーの名称として

残っているので、聞いたことがある方も多いと思います。

 

 

 

 

中身はこんな感じです。

実は「A面」と「B面」があります。

A面を上にしてカセットをプレイヤーに挿入してA面の音楽を聞き終えると、

カセットを一旦取出しひっくり返してB面を上にして差し込む。

そうすると今度はB面の音楽の再生が始まる、という構造です。

中には磁気を記録する長いテープが入っています。

記録に磁気を利用するのは現代でも変わらない部分ですね。 

磁気テープが緩むと穴の部分に鉛筆を差し込み、

クルクルしてテンションをかけるというのが

大事な仕事なんです実は。

 

 

 

 

ケースを開けて中身を並べるとこんな感じです。

中に入っている厚紙に曲名などを手書きで書いて、

どんな曲が入っているのかを分かるようにするわけです。

このカセットテープに音楽を録音して、

それをカセットデッキと呼ばれるプレイヤーに

ガシャコンと挿入して音楽を再生します。

ドライブしながら音楽を楽しむのが当時の定番でした。

 

 

 

 

こちらはガラスのくもり止め用の布巾です。

遠い昔、化学雑巾と呼ばれる黄色い布があったのですが、

質感がよく似ているのでその親戚かもしれません。

車のガラスのくもり取りとして配布していたものが残ったものだと思います。

 

 

 

 

使用の際には白い泡が出るようでどの様な感じになるのか

興味をそそられるのですが、数十年前の製品をそのまま使っていいのか

とても心配なためまだ試していません。

 

 

 

 

最後はこのアイテムです。

商品名は「コロクリン」。

卓上の汚れをコロコロして取るので、

商品名はコロクリンです。

 小さく書かれたキャッチコピーは

「新しい生活を提案します。」的な意味合いです。

 

 

 

 

 

 下側の白い台座から深緑の本体を取り外し

机の上をコロコロすれば新生活の幕開けです。

コロコロして取る汚れは消しカスを想定していると思われますが、

鉛筆、消しゴムを使う機会が少なくなった今、

このアイテムも時代の役目を終えたのかもしれません。

 

 

 

 

 外箱側面に書かれた英文は

英文は・・・

ローマ字です。

どこかの店頭で見かけたら購入をお勧めいたします。

 

実にたくさんの過去の産物が出てきましたが、

いずれも現時点では歴史的価値は無く

時代と共に忘れ去られていく物だと思います。

このHPをご覧いただいた方の

記憶の片隅にそっと留めておいて頂けると幸いです。