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カースポット丸亀原田

巨木ツアー中編

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杉王神社から更に山奥にある巨木を探し求めて出発した我々。

全員が初めて来る場所なので道が分からない。

つまり迷子である。

大人なのに迷子である。

ナビがあるじゃないか、と思いますが、

カーナビに「巨木」と打ち込んでも目的地は出てこないので迷子である。

 

 

 

 

山の中を迷いながら走り、それらしい場所を見つけました。

「この下にあります!」という案内看板だ。

表面が錆びてしまい一体何の案内かは分かりませんが、

一筋の希望が見えたので向かう事にしました、

誰もが不安を抱きながら。

 

 

 

 

謎の看板に案内されるがまま進むと舗装されていない道になりました。

幅も狭い。

そしてイノシシの捕獲器もある。

全員が同じ事を思っていた「本当にこの道なのか」と。

不安になりながら進みましたがこの道は違っていました。

 

 

 

 

大人がここまで迷うのも無理はありません。

周りは山で目印になる建物が無いのです。

そして地名が「切株」です。

それほどに山深いのです。

 

 

 

 

大人4人は迷いに迷って「おそらくここだろう」という道にたどり着きました。

リサーチ(迷子)により残された道はここくらいしかない事が分かったので、

ここを進めば求める巨木があるはずなのですが、

私は迷っていた。

迷っていたと言っても迷子の事ではありません。

進むべきか否かで迷っているのです。

 

ご覧の通り道は大変狭く、また路肩にはこぶし大の石が転がっています。

シンメトリカルAWDなのでスタックはしませんが、

下手すればタイヤが裂けてしまうかもしれません。

タイヤ裂けたら帰れなくなっちゃうししどうしようかな、

としばらく悩んでいると

「行けばいいじゃない」

「行くしかないでしょ」

「いいからもう行けよ」

イイ仲間だなー(棒読み)。

 

 

 

 

思い切って入ったその道はとても狭かった。

道幅は車1台分しかなく片側は山、

もう片側は川、そして路肩は石で余裕がありません。

おまけに草木が飛び出ていて車に傷が入りそうです。

このフォレスターに乗り始めてすぐに新型フォレスターが発表され、

一瞬で旧型になり下がったとはいえまだ走行距離は千キロ台の新車です。

傷をつけるわけにはいきません。

せまい道ですが障害物をよけるためハンドルを右に左に切りながら、

そして半泣きになりながらそろりそろりと進みます。

この時運転して思ったのが、ボンネットが先端まで見えるおかげで

車両感覚がつかみやすく、サイドの視界も驚くほど広いので

このような道でも難なく運転できる事でした、草木と石さえなければ。

 

 

 

 

そうして進むと道路を塞ぐように巨大な石がが転がっていました。

これはもう進めまい。ムリムリ。

引き返すしかないですよね。

ホッとしていると

「ここは任せてください!!」

3人が力を合わせて巨大な石を除けてくれました。

なんて頼りになるんだ!でもそうじゃないんだ、

車を傷つけたくなくて石を言い訳に引き返したかったんだ。

引き返させてよ。

気の利く塚DAさんが

「いやいや、フォレスターは森が似合いますよ!」

と言ってくれましたが、お世辞でそう言われても嬉しくない。

いや、ちょっと嬉しい。

 

 

 

 

困難を乗り越え到着したのが川上神社。

川上の名の通り山奥にあります。

川上の名の時点で察するべきでした、

山奥なのでここには来てはいけないと。

 

 

 

 

川上神社には大変立派なホオノキがあります。

ホオノキは30センチ近い大きな葉が特徴の木です。

樹高約25メートル、幹周り約3.2メートルと

巨木感はありませんが広葉樹としては貴重な巨木です。

その貴重さから香川の保存木に指定されています。

 

 

 

 

川上神社の周りは多くの巨木があり、

このように立派なケヤキもあるのですが

こちらは何の指定もされていません。

ですが大変な大きさですので必見です。

 

数々の巨木に満足した我々は山を下りることにしました。

もう一度あの道を通って、ひえー。

 

 

 

 

大変な思いをした後はおなかが減る。

山を下りたところにあるお店で腹ごしらえをします。

入ったお店は手打ちうどん「どん兵衛」。

どこかで聞いたことのあるような店名に

即席麺が出てくるんじゃないかと皆の表情が曇ります。

徳島県まで来てなぜうどんなのかと皆さん不満気です。

でも安心して、きっとおいしいから、初めて来る店だけど。

 

 

 

 

出てきたうどんはとってもおいしかったのです。

私は狭い山道を走った疲労感に包まれながらうどんをいただきました。

ですがこの時、希望につつまれながらうどんを食す者がいた。

そう、木をこよなく愛する彼である。

「えっ!?あんなに大変な思いをしてまだ行くの?」

「もちろんですよ、まだ『中編』じゃないですか」

以下後編に続く。